姿勢を決めるのは重心バランス
それはなぜかというと、内臓はおもりのように体の中にぶら下がっていて、姿勢の影響を大きく受けてしまうからです。
内臓が姿勢で動いてしまうのは、とても大きな意味があります。 内臓がおもりになると、バランスを崩しても修正しやすいので、倒れにくいというメリットがあるのです。
体内に振り子がある建物と言えば、五重塔です。五重塔の中に揺れてもバランスをとるおもりが内蔵されています。
このおもりの効果がどのくらいあるかというと、地震大国である日本でも、過去の歴史でも五重塔が倒壊した記録は一切ありません。
もちろん、近代の高層ビルにはこのおもりの原理が利用されています。 地震の揺れに対抗するのではなく、揺れを受け流す構造になっているのです。
つまり、内臓がおもりになると言うことは、体全体でバランスをとることができるのです。